方丈便り 第4号  中学3年生 04・05・01(土) 発行者:橋本

 

 「NOW or NEVER」   〜〜 今しかない! 〜〜

 

どうだろう。とてもシンプルな表現なので、君たちにも伝わるだろうか。

「今」か、さもなくば「決してない」か。なんともストレートに響かないだろうか。

 

私が初めてこの言葉を耳にした(意識した)のは今から4年前。

自分の力で「何か」したくて、初めて東南アジアを1人で旅した時だった。

現地の生活を垣間見たかったので、日本人を含む多くの外国人(外国に行けば自分は外国人)が

訪れるような、いわゆる「観光地」、ではない場所を多く巡った。

 

そんな中、偶然部屋をシェアした「バックパッカー」の1人が発した言葉だった。

お互い英語が母国語ではなかったので、間違いを恐れず話せたことも嬉しかった。

今まで回った場所やこれから行こうとしている場所、失敗談などといった旅の話から、

自分の国や家族のこと、将来の夢など、とにかくいろいろなことを語り合った。

 

そして私が旅の目的を話していた時に

「I think so. Now or Never!」と彼が同調して口にしたのだ。

 

 

日本にも「思い立ったが吉日」ということわざがある。

 

誰の言葉だか忘れてしまったが「今日できることを明日に伸ばすな」というものも記憶している。

おそらく同じようなことを言った言葉は他にもいろいろあるとは思うのだが、

 

「Now or Never」

 

この言葉ほど、私の成長を急きたててくれる言葉はない。

 

 

海外にいって一番感じたことは、皆しっかりとした自分の意見を持っていて

それを表現することができる、ということだ。

 

日本では自己主張する機会が少なく、結果しっかりとした意見を持てない人が増えているという。

「卵が先か鶏が先か」わからないが、とにかく肌で触れてみて、ようやく実感できた。

 

付け加えると、私がその旅で出会った日本人は、皆輝いて見えた。

年下の学生もいたし、女性が多かったことにも驚いたが、とにかく皆はっきり自己主張していた。

日本語ではあまりうまく会話できないのに、英語だと自分の思ったことを言いやすい。

そんな言葉も耳にしたが、自分の経験としても、すごく理解できた。

 

同じ意味であっても、その時の自分にすうっと溶け込んでくる言葉と、そうでないものとある。

 

たくさんの人に共感し、またそうしてもらえるように、表現力を身につけたい。

 

そのために、人が成長するために、3つ大切なことがあると思う。

たくさん本を読み、多くの人と話し、旅をする。

 

1ヶ月というあまりに短い期間だったが、いろいろなことに気付かせてくれた大切な経験だ。





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