方丈便り 第5号  中学3年生 04・05・08(土) 発行者:橋本

 

 マンガを読むとバカになる?

 

君達はマンガやゲームをしている時に「バカになる」と怒られたことはないだろうか。

 

私達の時代は、マンガやゲームそのものが低俗、どころか「悪」という扱いすら受けていた。

今なおその傾向は残っていると思うが、これには少し納得がいかない。

 

私達はいわゆる「ジャンプ世代」で、子供の頃は、クラスの半分以上の男子が

「ジャンプ」や「マガジン」といった週刊誌を買っていたように思う。

学校でも必ずマンガの話が出るから、見逃すわけにはいかない雰囲気すらあった。

 

自分の世界を広げてくれたマンガは、挙げればキリがないし、

今、週一度バスケットを続けているのも

「スラムダンク」というマンガの影響を否めない。

「あきらめたら、そこで試合終了だよ。」

などといった、今なお自戒として心に残っているセリフも数多い。

 

私が歴史に興味を持ったきっかけもマンガだろう。

おそらく最初に読んだのは、先日他界された横山光輝さんの「三国志」だったと思う。

小学校の図書室にズラッと全巻揃っていて、

「ようし、××までに全巻読もう」と意気込んで読んだのを覚えている。

当時はあまりの登場人物の多さに、ほとんど理解できなかったと思う。

しかし、以来、歴史に関する数多くの本を読むきっかけになったものだ。

実際、今も「蒼天航路」という三国志関連のマンガを楽しんで読んでいる。

 

「おーい龍馬」は幕末の激動の時代に興味をもつきっかけになったし

戦国時代に目を向けるようになったのも、たくさんのマンガがきっかけだろう。

 

教科書に出てくる人物は殆ど人間味がなく、そっけなく感じ、つまらない。

ところが同じ人物でも、マンガに登場すると実に魅力的なキャラクターになっている。

親近感を感じることだって多いだろう。

そう、マンガの魅力は、なんといってもキャラクターの魅力なのだ。

 

マンガが私の実生活に多大な影響を及ぼしていることは間違いない。

ゲームも同様に、私に様々なきっかけを与えてくれるものだ。

 

 

ゲームやマンガに夢中になると、勉強や家の手伝いが疎かになったり、

外に出る機会や、家族の会話が少なくなったりする。これはもちろんよくない。

何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」だ。

 

特に今年は受験年、自分をうまくコントロールする自信がないのなら

手をつけないという選択肢もあるかもしれない。

自分をうまく制御できる人間は大人でも少ないのだから。

 

自分の「やりたい」優先順位を考えよう。

今の君にとって、たとえば勉強は「しなきゃいけないこと」?それとも「したい」こと?





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