方丈便り 第10号  中学3年生 04・07・03(土) 発行者:橋本

 

 「おしゃべり」のススメ

 

say speak talk tell

これらの単語には「言う・話す」という意味がふくまれている。

 

簡単に意味の違いをあげると

say : 「言う・口にする」    speak : 「意見を述べる・演説する」

talk : 「しゃべる・話し合う」   tell : 「知らせる・教える」

といったニュアンスを含むといったところだろうか。

 

一般的に、動作や気持ち等を表現する言葉の種類は日本語の方が豊富にあると思われる。

「言う・話す」についても細かく分ければきりがない。

しかし日常会話では、私たちは英語のように上記の言葉をあまり区別したりはしない

 

「誰もそんなこと話してないよ。」「皆の前で自分の家族の話をした。」

「友達とテレビの話をする。」「先生がその国の話をしてくれた。」

 

言葉の種類が多いのは、その言葉が重要だからだ。

例えば雪国では、雪も種類によって呼び名が異なるように、

その土地土地の風土に合わせて、生活に密着した言葉の数は多くなる。

 

「人種のサラダボウル」と呼ばれるアメリカでは

文化や習慣、思想、宗教とあらゆることが人と違って当然だ。

だから自己主張することも、他人を知ることも非常に大切なことになる。

 

では私たち、日本人はどうだろう?

その大半が同じ文化、習慣、言語を共有している民族で、しかも鎖国を続けてきた島国の人間だ。

だからこそ、独自の高度な文化を築いてこられたという点もある。

しかし、今また殻に閉じこもって、鎖国するわけにはいかない。

日本ほど他の国に依存している先進国は他にないだろう。

 

日本人は他の民族に比べて自己主張が下手だという。

それは日本人の文化や歴史からみても納得のいく話だ。

しかしだからといって私たちは、うまく自分を表現できないままでいいのだろうか。

 

自分が思ったこと、感じたこと、考えたことを他人に伝えることは大事なことだ。

話しているうちに、考えが整理され、はっきり理解できることもあるだろうし、

あるいは、自分の考えの疑問点がみつかることもあるだろう。

 

そして他人がどう感じ、考えるか知ることは、きっともっと大事なことだろう。

意見を聞くことで、その人を理解することもできるし、自分の意見を見直すこともできるからだ。

 

 

「自己主張する」といっても、何も難しく考えることはない。

「友達とのおしゃべり」、これでいいのだ。

 

TVの話でも漫画の話でも、部活の話でもなんでもかまわない。

たくさんの人と積極的に話す機会をもつように心掛けよう。

 

授業中? もちろん時間と場所はよく考えて。





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