方丈便り 第19号 中学3年生 04・09・25(土) 発行者:橋本
なりたい自分になる力
さて、前号では歳をとることについてふれたが、
今回はもう少し根本的な、深い話をしていこうと思う。
私達は普段なにげなく毎日を過ごしてしまいがちだ。
1日1日をより有意義に過ごすためには、どうすればいいだろうか。
いろいろな方法があると思うが、最終的には考え方や価値観を変えるしかない。
考え方を変えるというのは性格を変えるようなもので、非常に難しいとされている。
しかし、コツさえつかめば案外難しいことではなかったりするのだ。
そのコツというのも実に単純明快で、「心から切にそう思う。」たったこれだけだ。
「毎日を有意義に過ごしたい」と本気で思えれば、人間は自ずとそうするようになる。
「有意義に過ごさなくても別にかまわない」と思っていれば変わらないし、変われない。
そう考えると、「誰もが今現在、なりたい自分になっている」というわけだ。
これだけ書くと、きっと様々な反感・反論を持つ人もいると思う。ごもっとも。
これは共有しなければならない意見ではなく、まして人に押し付けるべきものでもない。
ただ、自分が変わろうと思うなら、自分の責任を自分で持つ必要があるのだ。
つまり「自分が今の自分である責任は、自分自身にある」ということだ。
やりたくないことでも、難なくこなせる人もいる。
やりたいのだけれども、なかなかうまくできない人もいる。
そう、人は皆違うのだ。しかし自分はこれからも、今の自分で生きていくしかないのだ。
周りのせいにしたり、DNAのせいにしたりしてみても、前には進まない。
どうだろう。少しは納得してもらえただろうか。ここまで読んでもらって、もう一度。
なりたい自分になるコツは、「心から本当にそうなりたいと思うこと。」これに尽きる。
正直、今回は、うまく言いたいことがまとめられなかった。
罪ほろぼしというわけでもないが、最後に、自分をやる気にさせる具体的な案を1つ。
自己評価をして、それを記録して残そう。
先日某TV番組で特集をしていた人物は、
「充実した1日を過ごせたと思えたら、その日に○をつける。」のだそうだ。
先週より今週、先月より今月、去年より今年、とその○の数が増えるのは嬉しいことだろう。
実に簡単に、一日を振り返る機会を、毎日もてるのだ。
自分で自分を変えられた時、人は大きな自信を得られるだろう。
自分を信じられるようになれば、また、人を信じることもできる。
何事もまず自分から。それはきっと自分に厳しくなければできないことだ。