方丈便り 第26号 中学3年生 04・12・11(土) 発行者:橋本
正解への近道
授業中に指された時、すぐに「わかりません」と答えてしまう人がいる。
それが私には
「聞いていません。」もしくは
「答える気がありません。」
「考える気がありません。」としか聞こえない。
これでは私も、「応える気がおきません。」
普段問題にあたる時、すぐに「できない」と判断して欲しくない。
(事実、多くの場合「できる」のだから。)
実際には問題が解けないのではなく、「問題文の意味」がわからないことが多い。
「何を聞かれているのか。」 「どう答えるのか。」
そういう人は読解力や語彙力、つまりは「国語の力」不足が否めない。
これは、理科でも数学でも、どの教科でも同じことだ。
国語は全教科の土台だ。
しかしその大事な「国語の力」は一朝一夕で培えるものではない。
たくさん本を読み、文を書く日常の積み重ねで、少しずつ身についていく。
問題文を繰り返し、何度も読もう。
何度読んでもわからないときは、英文を訳すように丁寧に分解しよう。
主語や述語を1つ1つはっきりさせて、余分な装飾を取り外そう。
それでも理解できなかったら、「何が理解できなかったか」分かるはずだ。
(c.f.方丈便り第9号『無知の知』)
そこまで自分でたどりついて質問してくれれば、あとは誠心誠意応えよう。
何でもすぐに諦めてしまっては甲斐性なしの人間になってしまう。
テストなど質問できない時も、空欄で終えず、必ず自分なりのコタエを導こう。
何でもいい。間違えて構わない。おかしな答え大歓迎。
全力で答えて間違えたら、皆に笑われるかもしれない。
でもそれでいい。大いに笑われよう。次はきっと答えられるから。
全力で間違えた人間は、間違えることを恐れて、笑われることから逃げて
空欄にした人より、ずっとずっと立派だと思う。