方丈便り 第27号 中学3年生 04・12・18(土) 発行者:橋本
心は天気
さていきなりだが、ことわざの問題。
「かわりやすいもの」をたとえて何と言うか。
『 ○○と○の空 』
まぁ、心が気まぐれなのはなにも女性に限ったことではないだろう。
とにかく、昔から心や天気はかわりやすいものとして認識されてきたようだ。
そんな変わりやすいものにあまりすがってはいけない。
「まだやまない、まだやまない。」とやきもきしていても雨が早くやむことはない。
だったら、本を読んだり、テレビを見たり、他の楽しみを見つけよう。
気付けば、きっと雨はやんでいる。
前号では、諦めずに最後までやり抜く重要性を説いた。
あくまでそれをふまえた上で、今回の話を進めたい。
特に受験生の皆には、ぜひ、今から身に着ける努力をして欲しい力がある。
それは、「わからない問題をとばす能力」だ。
どうだろう? 難しいと思う人はいるだろうか?
問題をとばす「能力」といったのは、誰にでもできることではないからだ。
無理にとばすことは、おそらく誰にでもすぐできると思う。
ただ、他の問題をやっていても、とばした問題が気になってしまう人は多い。
どこかで、「もう雨はやんだかな」と気になって、読書を心から楽しめないのだ。
考えても仕方のないことは忘れよう。
今、目の前にあることに全力を尽くそう。
勉強やテストを、ただの暗記に留めるか、経験として「知識」にするかは君達次第だ。
「なんであいつはあんなこというんだろう。」
「なんでわかってくれないんだろう。」
人間関係も同じだ。
自分が行動してどうにかなることは、できる時に全力でやろう。
でも、どうしようもない時、どうしようもないことは忘れることだ。
考えても仕方がないことは考えない。これは非常に難しい。
問題をとばす能力が身につけば、「心」に依存しない
「自分」を信じられる強い人間になれるだろう。