方丈便り 第28号 中学3年生 05・1・8(土) 発行者:橋本
あけましておめでとう。
年末年始の慌しさをいいわけに、前回から1ヶ月近く経ってしまった。
もし1人でも読みたいと思ってくれる人がいたなら、本当に申し訳ない。
実は忙しい程、考えることも多く、最近のニュース等でも触れたいことが
たくさんあるのだが、新年初ということでこの話をしたい。
先日あるニュースキャスターが話していたことの受け売りだが実に大切な話だ。
衣食足りて礼節を知る
自分に優しくできない人間が、思いやりをもって他人と接することは難しい。
また、自分を理解できないのに、他人の気持ちを推し量ることは非常に困難だ。
人は生活に困ることがなくなり、ある程度の余裕がもてるようになって初めて
道徳に則り、礼儀正しくするようになる。と、この言葉はいっている。
戦後目覚しく発展してきた日本は、
衣食が足りるどころか大きな余裕を手にすることが出来た。
その私達は今まで、はたして礼節を弁えていたといえるのだろうか。
今年、日本は戦後60年という大きな節目を迎える。
人間でいえば還暦だ。
干支は60年で一回りするので、還暦とは文字通り暦が還る年だ。
つまりまた新しい出発の年でもあるわけだ。
衣食足りて礼節を知る
礼節を以って人に接することは、自分を大切にするということだ。
諸外国の問題や、憲法改正の議論。
今の日本は大きな転換期に差し掛かっているのかもしれない。
ただ願わくは、これからどんな道を歩むにせよ、礼節を知る日本人でありたい。
期限を決めずに常に全力を出し続けることは難しい。
その意味でも節目というものは大事な意味をもってくる。
今年、君達は君達の大きな節目を迎える。
それは「初めて自分の意思で自分の人生を歩む」
という意味で非常に大きな意味をもつものだろう。