方丈便り 第29号 中学3年生 05・1・15(土) 発行者:橋本
災害を前にできること
明後日1月17日は何の日か知っているだろうか。
君達はまだ小学校にあがる前だったから記憶はないかもしれない。
でもきっと名前は聞いたことがあるだろう。
阪神淡路大震災。
今からちょうど10年前に起こった出来事だ。
前号でも触れたが、今年は本当にいろんな意味で節目となる年だと言えるだろう。
昨年の世相を表す漢字1文字が「災」であったように
日本でも、台風や新潟中越地震といった災害で大きな被害があった。
また世界各地でも、スマトラ島沖地震は言うに知れず、
米カリフォルニア州での大雪や豪雨、土砂災害、
スウェーデンや英国などの欧州北部でも、暴風雨や洪水の被害が起きている。
幸い、というと語弊があるかもしれないが、私達の住む地域では
地震や洪水などといった被害には直接あっていない。
しかし、テレビの中の出来事は、紛れもなく現実に今、起きている出来事だ。
決して対岸の火事では済まされない。
最近起きている集中豪雨の問題は、偏西風の歪みによる低気圧の停滞のせいだとか
そもそもの原因は温暖化のせいなのだ、などといわれている。
いずれにせよ、実に微妙なバランスで成り立っている地球の環境を
急激に変化させてしまうことはよくないだろう。
詳しい原因解明は専門家に任せるとして、私は、私達にできることをしたい。
では、私達には何ができるだろうか。
外科手術のような、一時的な解決手段だけではなく、
恒久の安全と平和を確保するための、生活習慣的な知恵を身につけたい。
都立受験までおよそ1ヶ月。私立受験に至ってはもう来週から試験が始まる。
ここから先は自分との戦いだ。
どれだけの覚悟をもって、どれだけ自分ができるのか。
やった人だけが味わえる喜びを、是非全員に味わってもらいたい。