方丈便り 第31号 中学2年生 05・03・11(金) 発行者:橋本
積極的な受動
私が尊敬する1人にイチロー選手がいる。
彼は以前テレビのインタビューにこんな内容のことを答えていた。
「75%の力でホームランを打った人間より、自分の力を100%出して
ヒットを打った人間の方がすばらしい。」と。
プロの世界は結果が全てといっても過言ではない。
しかしそんな世界にいてなお、彼がそう言ったのはなぜだろう。
彼の哲学は、自分に妥協してはいけない(プロだからこそ)というものだろう。
仮に75%の力でホームランを打ったとしても、
それは自分を納得させるには至らない。
常に今の自分の力を最大限出し切る。
そういう高いモチベーションを維持できる人間はすばらしい。
イチロー選手はそう考えているのだろう。
今日という日は一度しかない。誰もが皆そのことを知っている。
しかし、それを本当に理解し実際の生活の中で生かせる人間はそれ程多くはいない。
私は以前にも(方丈便り24号で)同じようなことを書いた。
しかし私自身、毎日全力でことにあたっているかと問われれば、
決してそんなことはない。むしろ、胸を張れる日の方が少ないだろう。
それでも、改めて意識することで、1日でも多く
「やった」と胸を張れる日を増やしていきたい。
授業に向かう姿勢も同じだろう。
テストの時だけでなく、普段の授業から、
全力で考えて全力で解く姿勢を是非身につけて欲しい。
結果間違えたのなら、何も恥じる必要はない。堂々と恥をかけばいい。
間違えを恐れて書かないよりずっとカッコイイ。
勉強でも、スポーツでも、自分の興味のあるものでも何でも良い、
それらを通じて「何かものにとりくむ姿勢」ができた時、
他のあらゆることも、すんなり身につくようになるだろう。
では、君達はどんな時に充実した1日を送れたと思うだろうか。